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1週間の体験入居中に、歩行時の杖が必要なくなった!
埼玉県在住のSさんのお母様は85歳で要介護度2です。なんとか自分で杖を使用して歩行はできますが、認知症による徘徊、衣服の着脱ができない、浴室、トイレの位置が分からない、といった状況のため生活全般に見守りが必要です。
Sさんのご家族と同居していたのですが頻繁に徘徊に出ようとする為に目が離せなくなり、介護する側も疲れ果ててしまい、有料老人ホームへの入居を決意しました。
Sさんの入居希望条件は次のとおりです。
入居金/1000万円前後
月額利用料/20万円〜25万円
入居希望時期/5ヶ月以内
入居希望地域/さいたま市、川口市、蕨市
Sさんは上記の条件に該当する4ヶ所のホームを3日間に渡り見学されました。同じような条件のホームであっても建物の雰囲気、入居している方の様子などは各ホームよってかなり異なります。Sさんも各ホームに対して様々な感想を持ちました。
以下が各ホームに対する感想です。
<Aホーム>
入居金:300万円 月額利用料:27万円 建物は新しく、清潔だが介護度の高い入居者が多く、その方たちの表情がなんとなく優れない様子だった。また、説明してくれた方が不動産会社の営業マンのようなので引いてしまった。
<Bホーム>
入居金:670万円 月額利用料:18.9万円 開設して1年半くらい経っているが、空室が半分以上あるのが気になる。経営状態に対し不安。入居者に会うことができなかったので、生活の様子がよく分からなかった。
<Cホーム>
入居金:1300万円 月額利用料:20.262万円 看護師が24時間体制で常駐しているので医療行為も可能。建物も新しく雰囲気も明るく好感が持てた。
<Dホーム>
入居金:800万円 月額利用料:18.43万円 開設して半年くらいのホーム。入居者もまだ少ないが、気に入った居室を選べるというメリットがある。建物も新築で新しく清潔感があり、アットホームな雰囲気があるホーム。
Sさんは、CホームとDホームのどちらに入居するか悩みましたが、結局料金は安く設定されているにも関わらず、建物が新しく気に入った居室を選べるDホームに、まず1週間の体験入居をしてみることにしました。
お母様は認知症のため、頻繁に面会に行くとSさんと一緒に自宅に帰りたいと言いかねないので、体験入居の最終日のみお母様の様子を見に行きました。すると、今まで歩行時は杖を使ってゆっくりとしか歩くことができなかったお母様が、杖を使わずに歩いています。介護スタッフにどのような対応をしてくれたか聞いてみると、毎日決まった時間に外に散歩に連れて行ってくれたとのこと。その結果、普通に歩行が出来るようになったのです。
Sさんは迷わず、Dホームへの入居を決めました。
<相談員より>
気力が失せてしまったり、また自宅に居ると何でもやってもらえわがままが増長し、自ら動くことをしないためにADL(日常生活動作)が低下するケースを耳にすることがあります。
上記のホームのように、心のケアとともに残存能力を引き出す介護を実践しているところでは、入居後見違えるほど生き生きと変わられることがあります。ホームに入居するメリットのひとつですね。
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